細胞から学ぶ進化の方向性

執筆者 | 12月 26, 2021 | コラム COLUMN, HOLISM (ホーリズム / 全体論) | コメント0件

 

 

細胞から学ぶ進化の方向性

 

 

 

 

微生物病原説 vs 身体の土壌説

 

現代社会に暮らす私たちの周りは、

やたらと「殺菌」「やっつける」

などの考え方が一般的で、その手の

商品で市場は溢れています。

 

たとえば、キレイキレイしましょう

とか、お部屋の除菌・消臭スプレー

など、

 

いかにも細菌たちが、私たちの身体を

侵略し、健康を脅かす脅威の存在だと

いうイメージを押し出して、宣伝し、

商品が販売されています。

 

これだけ医療と衛生環境が整った

現代社会なのに、なぜか戦前では

見られなかったアトピー、アレルギー、

過敏症などが増えています。

 

 

 

 

それは、環境の汚染や、それに伴う

食べ物の劣化、化学物質の反乱など

も背景としてありますが、

 

現代の異常なまでの細菌たちを

悪者にした殺菌対策によって、

耐性が失われているということも

大いに考えられます。

 

そのような背景には、微生物病原説が

現代医学に重んじられているという

ことがあります。

 

この微生物病原説(一般に英語では、

Germ = 微生物 / 細菌 Theory)に対し、

 

Terrain Theoryという考え方が

あるのですが、

 

その昔この2つの説をめぐっての

論争が交わされた時代があります。

 

Terrainとは“土壌”の意味ですが、

今は一般的にGerm Theoryが

医学界で採用されているため、

Terrain Theoryの日本語訳が

見つかりませんでした。

 

ですので、身体の土壌説という

言葉で話を進めたいと思います。

 

 

 

 

その昔、微生物病原説を広めたのは、

ルイ・パスツールというフランスの

細菌学者です。

 

微生物病原説とは、環境に存在する

微生物が、身体を侵害し、病気を

生み出すという説です。

 

この説により、殺菌法や、ワクチン

という考え方が生み出されました。

 

しかし、当時、この説に対抗する

もう一つの説を唱えた人がいます。

 

それはアントワーヌ・べシャンという

フランスの医学者で、身体の土壌説

を唱え、身体内部の環境が、健康を

左右するということを述べています。

 

つまり、たとえ細菌などの感染源に

触れたとしても、身体本来の代謝力、

毒の排泄力が正常に機能していれば、

病気にはならないという考え方が

身体の土壌説です。

 

 

 

 

ですが、現代では身体の土壌説では

なく、微生物病原説が採用され、

これに基づいて「殺菌」「やっつける」

という方法が主流となっています。

 

しかし、微生物病原説を唱えていた

パスツールでさえも、死の床で、

 

「べシャンは正しかった。微生物は

何もしない。宿主の状態がすべてを

左右する。」と述べています。

 

事実、1918年にスペイン風邪という

パンデミックが起こった時、感染症

が本当に起こるのかということを

証明するための実験が行われています。

 

米国の海軍兵ボランティア68名に、

インフルエンザウイルス感染に

かかっている人の痰、分泌物や血液

を皮下および血管内に接種したところ、

誰一人として感染症を発症しませんでした。

 

また、喉や鼻の奥に細菌を擦り込み

ましたが、それでも感染しませんでした。

 

さらに感染症の人と健常人を狭い部屋に

同居させ、咳までも健常人にかけること

までやりましたが、誰一人として感染

しませんでした。

 

この実験が示していることは、

病原体があって、それが感染する

ことで感染症が発症するという

微生物病原説は、仮説に過ぎない

ということです。

 

そして、身体の土壌の状態が

カギなんだよ〜ってことを、

示しています。

 

 

やはりヒポクラテスは偉大!

 

紀元前の大昔、古代ギリシャで

ヒポクラテスという偉大な医師が

食事や薬草ハーブで人々の病を

治していましたが、同時に多くの

名言も残しています。

 

 

 

 

汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ

 

病気は食事療法と運動によって治療できる

 

人は誰でも身体の中に 100人の名医を持っている

 

病人の概念は存在しても、病気の概念は存在しない

 

健全なる身体を心掛けるものは完全なる排泄を心がけねばならない

 

人間がありのままの自然体で、自然と調和して生活をすれば 120歳まで生きられる

 

病気は人間が自らの力を持って自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである

 

 

ヒポクラテスは医学の父と称されて

いる人ですが、基本的に身体本来の

働きのバランスを取るように促す

ことで、人々を癒した名医です。

 

これが本来の医学のはじまりです。

 

つまり、身体内の調和に働きかける

ことが健康を創る道だということです。

 

決して攻撃をかけることではありません。

 

 

細胞は本能的に調和を求めている!

 

 

 

 

地球に最初に生まれた生物は何だと

思われますか?

 

それはアメーバなどの、一つの細胞

からなる単細胞生物です。

 

ではなぜ、私たちのように多くの細胞

から成る、多細胞生物が生まれたと

思われますか?

 

それは単独で、過酷な環境を生き延びる

には、あまりにも辛すぎたからです。

 

なので、生存の確率を高めるため、

単細胞生物同士は、環境にシグナルを

発し、お互いにコミュニケーションを

取って、共同で生きるようになったのです。

 

それが長い年月をかけて、多細胞生物へと

進化・発展し、私たちのような多細胞生物

を生み出しました。

 

ですから、私たちは元々、細胞同士の

調和と助け合いによって進化してきた

ので、細胞は本能的に調和を求めて

います。

 

ですから、現代医学の、症状が出ている

部分だけを悪者にして、その部分の細胞

組織を取り除いたり、攻撃したりする

方法には、副作用が伴うのも無理は

ありません。

 

なぜなら、私たちの身体は、細胞同士の

つながりによって共同運営されている

ので、全体とのつながりや関係性を

無視することはできないからです。

 

根本的な健康の取り組みは、細胞が

調和し、進化してきた自然の摂理に

則って、全体の調和を図ることです。

 

 

 

 

このことは、今のコロナ禍の、世の中で

起こっている変化の方向性も示唆しています。

 

これまでの社会システムは、全体の

バランスや調和を無視して、森林を

伐採したり、都市開発や工業化を

推進し、環境破壊や汚染を生み出して

きました。

 

そして、医療も、身体全体の調和と

バランスを考慮するより、薬や

ワクチンという手段で、敵を倒す

という方法を推進しています。

 

あらためて、私たちがなぜ進化して

きたのかという起源や、医学を始めた

ヒポクラテスの概念に戻ると、

 

私たちの進化と健康のための

進むべき方向性は、自ずと

見えてきますよね。

 

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