裏付けされた “思考は現実化する” という科学

 

裏付けされた”思考は現実化する”という科学

 

あのアインシュタインは、コペルニクスが

「地球が太陽の周りを回っている」と

地動説を唱えた時と同じように、

「時間と空間は別々の存在ではなく、

時空連続体としてつながっている」と

述べ、世界をあっと言わせました。

 

 

 

 

この考え方を発展させ、「宇宙に存在する

ものすべてが、一つの連続体の一部であり、

時間と空間でさえ、それを構築しているのは

私たちの意識だ」と述べたのは、

デイヴィッド・ボームという

偉大な物理学者です。

 

このボームの見解は、スピリチュアルな世界

で言われるパラレル・ワールド(並行宇宙)

という概念、シンクロニシティの概念、

ホーリズム(全体論)の概念、

「今ここが大事」という見方すべてを

説明してくれているように思います。

 

物理学(特に量子物理学)とスピリチュアル

的探索は、異なるアプローチですが、

どちらも宇宙の仕組みや真理を理解しよう

とする試みですよね。

 

そこで、ボームの見解を探っていき、

宇宙の仕組みと真理に迫りたいと思います。

 

 

ボームの「宇宙はホログラム状である」という見方

 

ボームは、宇宙を構成している量子レベル

では、物質であろうと意識であろうと、

すべてエネルギーとして溶け合い、

限りなく相互に結びついている

と考えました。

 

そして、さまざまなエネルギーが、「場」

という空間で絡み合い、干渉し合いながら

相互作用していて、その奥にさらに深い存在

の秩序が隠されていると述べています。

 

 

 

 

それはまるで、ホログラフィック・フィルム

がホログラムを生み出すのと同じように、

すべての物質や、物質的世界、そして

私たちの目に映る幻影を生み出している

深層の源と述べ、彼はこの深いレベルの

現実を内在秩序(包み隠された秩序)と

名づけ、私たちが存在しているレベルを

外在秩序(解釈され外に顕れた秩序)と

名づけました。

 

ホログラフィック・フィルムとホログラム

については、こちらの記事でお話しして

いますので、何だろうと思われた方は

こちらをご覧くださいね。

 

ボームは、私たちの日常生活という現実も、

ホログラフィック映像のような虚像である

と述べています。これがいわゆる彼が呼ぶ

外在秩序ということですよね。

 

ボームは、宇宙を満たしている量子という

エネルギーの海の中に、内在秩序と外在秩序

が包み込まれていて、観察者がこの量子

エネルギーの海と、どのように関わるか

によって、どの側面が表に現れ、どれが

隠されたままになのかが決まる

と述べています。

 

脳も視覚中枢で物体の周波数を読み、

ホログラム映像を映し出している**

推察されており、脳は基本的に周波数を

捉えて映像にしているので、

実物であろうと、想像上のイメージで

あろうと区別ができないと言われます。

 

**この見解も、こちらの記事でお話し

しています。

 

 

 

 

つまりボームの言葉を借りると、宇宙の量子

エネルギーの海(量子スープとも呼ばれる)

から、私たちの考え(思考)が信じたもの、

または選択したものを内在秩序から引き出し

現実として外在秩序に顕現させている

ということになります。

 

 

時間と空間は錯覚で、並行世界は存在する !?

 

ボームは、宇宙はホログラム状であり、

現実は心(または思考)が創造したイメージ

に過ぎないという概念に加え、

時間と空間でさえ、それを構築しているのは

私たちの意識であると述べています。

 

たとえば、一般に超能力者や透視者と

呼ばれる人たちがいます。

 

彼らは、人の過去生を見てとることが

できたり、未来の予知ができたりします。

 

こういう人たちは、ボームの見解で言えば、

内在秩序から過去や未来を読み取っている、

と解釈できます。

 

なぜなら過去は、宇宙のホログラムに記録

されたまま残っているので、理論的には

意識の焦点をそこに向けると、いつでも

取り出すことができるからです。

 

つまり彼らは、宇宙のホログラムの中にある

特定の場所に視点を持っていき、その周波数

を読んで、イメージを取り出している

ということですよね。

 

 

 

 

未来についても同様に、ある人が未来の波動

を感じて予知し、そのイメージを垣間見る時

その特定のホログラムだけに波長を合わせて

いるということになります。

 

しかし、過去と違い、未来はまだ起こって

いないことなので、未来の予知ができる

ということは、すでに運命が決まっている

のではないかと少し不安になります。

 

ですが、これに関し、予知能力研究に励む

臨床心理学者であるデイヴィッド・ロイ

博士は、未来は柔軟性があり、変えることが

できると述べて、安心させてくれています。

 

ロイ博士も、未来予知は、ボームの

「意識は内在秩序にその源がある」

という説によって説明できると言います。

 

ロイ博士は、予知として感じるという時、

確かにその現実は存在していて、アメーバ

のように、あらゆる可能性の現実が、

エネルギーの原型質的な塊として、お互いを

飲み込んだり、包み込んだりしている

と考えることができると言います。

 

 

 

 

つまりロイ博士は、時間も空間もない

内在秩序のエネルギーの海では、

このようなホログラフィックな存在が

たくさん漂っていて、多数のアメーバ

のように互いに押し合いながら泳ぎ

回っており、その起こりうる可能性の

一部が、ホログラムから予感として

取り出され、その予感を信じて行動し、

未来を変えたように見える時、

一つのホログラムから別のホログラムに

飛び移っているという見方をされています。

 

この現象をロイ博士は、「ホロリープ」

と呼び、このようなホログラフィックな

存在を、並行世界、並行宇宙として

見ることもできると述べています。

 

つまり、これが俗に言うパラレル・ワールド

だということですよね。

 

たとえば、いつも通る道を、なんとなく

今日はこっちの道を行こうかなと感じて、

交通渋滞を逃れることができ、遅刻せずに

済んだというような経験は誰にでもある

と思うのですが、一つのホログラムを

垣間見て、別のホログラムに飛び移った

ということで説明がつきますよね。

 

 

 

 

それは、内在秩序という深層のレベルでは、

過去、現在、未来という時間は不可分な存在

なので、意識の焦点を移動させると、

タイムトラベルが可能になるからです。

 

これってすごいことだと思いませんか?

 

私たちの脳が、内在秩序(= 意識の源)の

ホログラムから周波数を読んで、映像に

しているのが現実なのだとすれば、

行きたいパラレル・ワールドのイメージを

想像すれば、経験することができる、

すなわちその時空にタイムトラベルする

ことができる、ということですよね。

 

これがまさに、あの引き寄せの法則なの

ではないかと思われます。

 

現実は、意識の源から取り出された思考の

投影なので、引き寄せたい現実の周波数に

マッチする思考をすれば実現する、

ということだと思います。

 

とてもワクワクしますよね。

 

 

 

 

あの有名な透視能力者エドガー・ケイシーも

思考を実体のあるもの、物質がさらに

精妙になったものであると言い、

「思考が運命の建設者である」

と述べています。

 

同様に、物理学者ボームも、

「意識はすべての物質の中に存在し、

意識とは物質のより精妙な一形態である」

と述べ、究極には、「物質と精神は分割

できず、基盤は一つであり、現実は

私たちの思考の中にしか存在していない」

という見解を示しています。

 

なぜなら、内在秩序という意識の海から、

私たち観察者が何を信じて思考し、

選択したかが、現実として外在秩序に

現れているからです。

 

つまり簡単に言うと、「思考は現実化する」

ということですよね。

 

 

 

 

「今・ここ」と「全体」と「シンクロニシティ」

 

時間と空間が錯覚で、過去や未来という

時間の流れもないのだとしたら、あるのは

「今・ここ」だけだということになります。

 

私たちは、「全体」を包み込んだ

ホログラフィック・フィルム

(ボームの言葉では内在秩序)という

ソースから、「経験や知識」を取り出し、

「今・ここ」で思考という道具を使って、

「在りたい現実」を構築していくことが

できる宇宙に存在している、と言えます。

 

この「経験や知識」というのが、いわゆる

過去だと知覚しているもので、「今・ここ」

というのが、いわゆる現実だと知覚している

もので、「在りたい現実」というのが、

いわゆる未来だと知覚しているもの

だと解釈できます。

 

そして、シンクロニシティというのは、

「今・ここ」に、「在りたい現実」の

周波数を取り入れることで生じる、

と考えられます。

 

ホログラムを生み出すホログラフィは、

ホログラフィック・フィルム

(ボームの言葉では内在秩序)に

隠された全体の情報が、干渉し合うことで、

フィルムから投影され、映像(ボームの

言葉では外在秩序)として現れます。

 

 

 

 

私たちが存在している宇宙が、この

ホログラムのように作られているとする

ならば、「全体」を包み込んでいる私たち

それぞれの意識が干渉しあって、現実を

生み出しているということになります。

 

たとえば、もしあなたが「こういうことを

実現させたい」と思って、そこにエネルギー

を集中させると、宇宙「全体」にある

似たようなエネルギーと干渉し、

共鳴が起こって、シンクロニシティが起こる

ということですよね。

 

この場合、似たようなエネルギーとは、

あなたが実現させたいことを欲しいと

思っている人かもしれませんし、

あなたが実現させる方法の情報を

持っている人かもしれません。

 

逆に言えば、シンクロニシティがあまり

起こらないという場合、「全体」につながる

必要があるということでもあると思います。

 

それは、あなたが実現させたいことに向けて

何らかの行動を起こし、「全体」の中の

似たエネルギーと干渉を起こさせる

ということです。

 

 

 

 

また、さらに別の角度から考えてみると、

私たちが「全体」の一部なら、私たちに

浮かぶそれぞれの考えは、私たち個人だけに

属しているわけではない、ということにも

なりますよね。

 

つまり、「全体」に必要だから、私という

個人を通して、その考えが湧き起こった

という解釈もできます。

 

その考えをシェアして欲しい、または

形にして欲しいと思っている人たちが

「全体」の中に、何らかの形で

存在しているということです。

 

また同時に、それが自分だけに都合の

良いことではなく、「全体」に利益を

もたらすことであれば、

シンクロニシティは加速する

と思います。

 

シンクロニシティに関しては、

こちらの記事でもお話ししています。

 

いずれにしても、宇宙の仕組みを理解して、

それに則って思考を上手に選んでいけば、

望む現実は創造していけるということ

ですよね。とてもワクワクしませんか?

 

 

 

 

 


参考にさせていただいた本

『投影された宇宙・ホログラフィックユニヴァースへの招待、マイケル・タルボット著、川瀬勝訳』

 

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