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SIBO(シーボ)シリーズ①
あなたのお腹を膨らませる超犯人とは?
あなたのお腹を膨らませる超犯人とは?
皆さんは、胃腸は丈夫な方ですか?
私は小さい頃からストレスが胃腸に来る
実は繊細な子どもだったんですよね。
よくお腹が痛くなるので、10歳の時、つらい
バリウムを飲む検査のため、一晩絶食。
検査終了後、ご褒美にレストランに連れてって
もらったことが今でも鮮明によみがえります。
検査結果は異常なしでしたが、今思うと、
過敏性腸症候群(IBS)だったんですよね。
しかし、今もこの傾向はあり、私の体調不良は
いつもお腹に現れます。
過敏性腸症候群(IBS)とSIBO(シーボ)の関係
実は、この過敏性腸症候群(IBS)は、シーボ
(SIBO)がほぼ原因です。
シーボ(SIBO)とは、Small Intestinal Bacterial
Overgrowth、つまり小腸内細菌増殖症のことです。
本来、腸内細菌は大腸にその大多数が生息する
ものですが、小腸に細菌が大発生してしまう
状態を言います。
その症状には、下痢、便秘、下痢と便秘の繰り返し、
腹痛、お腹がゴロゴロする、食後にお腹が張る、
ゲップが出る、胸焼けがする、食べ物が食道に戻る、
などがあります。
これって、まさに過敏性腸症候群(IBS)の症状
でもあり、また、胸焼けがする、食べ物が食道に
戻るなどは、胃食道逆流症(GERD = Gastro-
Esophageal Reflux Disease)の症状でもあります。
胃酸は消化分解に必須な消化液
これに対する対策として、お医者さんにいくと、
胃酸を抑える薬を出されますが、逆にそのせいで
症状が悪化するという方々を、薬局で働いていた時
多数見てきました。
なぜなら、胃酸は消化分解に必須な消化液であり、
胃酸を抑えると、食べ物が未分解のまま小腸へ行き、
それが細菌の餌となって発酵し、小腸で過剰に
細菌が増殖してしまうシーボとなるからです。
胃酸は、余計な細菌を殺す働きもあるので、
胃酸を抑えると、シーボをコントロール
できなくなります。
そのせいで、過剰なガスが発生し、ガスは
小腸から胃に逆流し、ゲップやお腹の張りの
原因になります。
そして、ガスは胃を圧迫し、しまいには胃酸が
食道に逆流してしまうことにもなります。
胃カメラで異常なしなのに、胃が常に過敏で
胃もたれする機能性ディスペプシアも、実は
シーボが絡んでいます。
さらにシーボは、リーキーガットを生じさせます。
なぜなら、増殖した細菌から発生する大量ガスが
小腸粘膜を傷つけ、粘膜の透過性を高めるからです。
リーキーガットとは、漏れる腸という意味で、
通すべきでないものを血液中へ通してしまうので、
免疫系が異物として反応し、炎症を起こす状態を
言います。
このすべてのお腹の不調は、SIBO(シーボ)が超犯人
だったのです。
お腹がよく痛くなる、ガスでお腹が苦しくなる
ゲップ、胃もたれ、これらの症状はシーボの
兆候の現れを疑った方がよいかと思います。
なぜ、シーボになるのか?
この続きは、SIBO(シーボ)シリーズ②へ
to be continued…